玲翠(れいすい)個展
〜静寂からの光〜
2月13日 (水) - 3月3日 (日)
書家として活躍する他、細密画を現代アートに展開。
芦屋画廊kyoto で現代アート作家として初個展
人の心の様を金銀の糸で編まれたレースに託し、和紙の上に金銀の細いペンで再現。
それは作者の言葉を借りると、「美しいレースを紙面に編む」という行為。
指先から溢れ出てくる心模様の複雑さを、真っ直ぐな糸ではなく、複雑に編まれたレースに表現する。
そして一つのモチーフが更に重なり繋がり、益々それは複雑になっていく。ただ時折ふと立ち止まって、過去を消す、けれどもレースの網目の下にそれは垣間見られ、現在に繋がっている。
上から未来の色を乗せて、過去〜現在〜未来を1枚の紙の上に同時に見ているのは、作家自身なのだが、観客である我々も作品と向き合う事で、自分自身と対峙する不思議な感覚に囚われる。
それはまさしく今回の個展のテーマでもある「静寂からの光」。
人がこの世に生まれてこの世を去るまでの時間軸に、我々が歩む道筋を照らす光が必ず存在することを、レースの奥に潜む静寂が黒く深い程、輝き教えてくれているようだ。
■ 玲翠(れいすい)- Hiromi Koga -
1970 | 大阪生まれ - 兵庫在住 |
1993 | 上智大学文学部史学科卒 |