Matthew Fasone
“Reconstructions”
8月22日(火) – 9月17日(日)
12:00 – 19:00 (月曜休廊)
8/28, 9/4 – 11 休廊<
芦屋画廊kyoto では本日より9月17日までMatthew Fasone(マシュー ファソーン)の個展を開催します。
今回の作品は偶然通りかかった朽ちたビルから剥がれ落ちた壁を使ったアッサンブラージュとコラージュの作品で構成されています。
ファソーンの手を通して再構築され、私たちに語りかける過去の時間の輝きをお楽しみ下さい。
【マシュー・ファソーン】
アメリカニューヨーク市出身
2006年以来大阪を拠点に制作活動しているファソーンは道で拾った材料でアッサンブラージュとコラージュを制作。
作品は個人コレクションに所蔵されており、日本・台湾・フランス・ドイツ・アメリカを含む世界中で展示される。
1975年 ニューヨーク市のブルックリン生まれ
キャニシャス大学美術学科で美術史を専攻し卒業、学士号を取得。(ニューヨーク州バッファロー市)
その後ニューヨーク・アカデミー・オブ・アート、ブリッジビュー美術学校で勉強。(ニューヨーク市)
多くの作品が道で拾った材料(大半が紙や新聞と段ボール)で制作されている。
今回の個展の作品は紙、絵具、壁の破片やセメント、新聞紙、段ボール、ポスターを裂いて重ねて制作。どの作品からもわかる通り、こういった新たなアッサンブラージュ作品は「あやうさと素朴」を生み出し、極めて原始的と言える。
この廃材の切れ端には命が宿っていてこれらはファソーンの五感にうったえてくる。
「簡単に言えば、私は古くて朽ち果てた自然に宿る物に引きよせられる。私の作品には対照的なものが共通している。時には、マッチするとは思えない材料を組み合わせるが、そこからハーモニーが生まれる。
明るさと暗さ、暖色と寒色、ハーモニーとテンション、動と静、保存と破壊の関係は相反するが、実はお互いを補ってつながっている。
ある物は、対になる物と比較しなければ本当に理解することにはならない。私はアーティストとして、相反する物を使って制作する。
それによって表現しようとしたバランスと土台が生まれる。
統制なり構造が私の作品を構成している。
言うなれば、整理された混沌の制作だ。
私の作品でこういった要素のすべてが組み込まれ形作られているのがわかると思う」とファソーンは話す。