朴一南 展PARK, IL-NAM
- Line 生(き) -
月28日(火) – 4月16日(日)
12:00 – 19:00 (最終日は17:00)
無地の紙にちいさくうねる無数の曲線がひしめいている。色はない。墨の濃淡だけ。
淡色の線に肥痩はほとんどなく、濃色のそれは2~3倍太い。
ところどころ鋭角なターンに漢画風の打ち込みがある。
朴一南の新作は、これまでのLINEシリーズの延長であるようにも見えて、なにかがちがう。
LINEシリーズでは、”線”はタブロー構造のひとつ、造形要素のひとつだった。
”線”は秩序だち、空間との関係が計算されていたが、新作の線はちがう。
幾重にも線が重なり、のたうつさまは命を宿したなにかのように見える。
生来の禁欲的な制作姿勢と線描のオートマティズムに身を任せた作者の新たな境地だろう。