松山 修平
SHIN-ON 版画展
7月15日(火)~8月3日(日)
今回の作品は 版画を主体にしてモノタイプや、 一度刷ったもの上にさらに手を加える技法による 一点ものの作品です。
特に最近、写すという表現をもう一度深めて行きたいという願望が心の中から湧いてきた。
一口に 版画と言ってもこの場合、プラスッチックを駆使した カルコグラフィア でこの技法では 腕の動きが画面に写りやすく、絵を制作しているときと同 じような 勢いの有るフレッシュな線を表現できるという利点と、盛り上がりと彫るという平面に対して二方向のマチエルの変化も可能にした為、リズミカルでハーモー ニーの富んだ画面を作り出すことができた。
その後、同じ版でも全く別の色のバリエーションや、支持体である紙を、和紙の種類を変えてみると 全く表情の異なった作品が生まれた。
特に作品によっては、10回重ね刷りをしたり、 刷り上がった物の上に水彩やアクリルで手を加える事も試みた。
今後も今までのSHIN-ONの世界に、版の可能性が加わり 今後の発展が楽しみになっている。
今年のアート大阪でも是非その進化を見て頂きたい。
松山修平
【松山修平】
1955年東京生まれ。1976年イタリアに留学、在イタリア35年ミラノ在住。
FERRARA(伊)の現代美術館の個展、Wall Street Journal紙本社ビル(米NY)1Fのギャラリースペースでの長さ18mの作品、タイムトンネルゲーツ(博多)の5mの柱のオブジェ制作、 Fourseasons Hotel(サウジアラビア)のプレジデントスイートルームのアート、VIMERCATE(伊)の総合病院の霊安室・葬儀場壁面など、音の視覚表現であ り、絵画に成る音、自然・宇宙・人間の心奥を追求した、精神性の高い心象風景「SHIN-ON」をテーマに制作発表をしている。
2012年完成大阪フェス ティバルタワー内、レストラン”アラスカ”エントランスの大円形作品など、関西でも常設で松山作品を観る事が出来る場所が増えている